Адольф Адан
Жизель
Фантатический балет 2-х актах

キャスト:
ジゼル:ポリーナ・セミオノワ
アルブレヒト:ウラジーミル・シクリャロフ
バチルド姫:エレーナ・ヴァジェーノワ
ハンス(ヒラリオン):ドミトリー・プハチョフ
ミルタ:エカテリーナ・コンダウロワ
従者:マクシム・フレーブトフ

音楽:ルドルフ・アダン
振付:ジュール・ペロー、ジャナ・カラリー、マリウス・プティパ
                                2008年6月22日マリインスキー劇場にて

cartain call


ベルリン国立バレエからポリーナ・セミオノワを招いての豪華「ジゼル」!通常19:00開演のところが21:30開演(白夜の影響?)だったためか、座席は意外とガラガラ状態でしたが、この日の「ジゼル」はとてもよかった!

ポリーナは“ジゼル”のイメージにはいま一歩というところで、第一幕はイマイチだったのですが、役柄に合わせたのか、少し控えめな踊り方をしていたのが印象的でした。もっと高く脚が上がるだろうに、思い切り脚を振り上げることはせず、バランスとタメで魅せるというか。
続く第二幕は、「さすが」の一言!ポリーナの身体的条件からしても、やはり彼女は二幕が似合う!フォームが凄まじく美しく、本当にウィリのようでした。

シクリャロフ演じるアルブレヒトは、なんだか頼りなさそうなボンボン系。ジゼルの“発狂の場”でも、彼女の死を悲しむというよりは、「僕が悪いんじゃないんだああぁぁ」と自己弁護に必死で、この男にそもそも農民と貴族の二重生活なんてムリだったのでは・・・( ̄▽ ̄;)と疑いたくなるような、情けないアルブレヒトでした。
シクリャロフはサポートは恐ろしく下手ですが、ソロはとても良いですね!軽やかな踊り方で、キラキラ輝いて見えました。

そしてミルタとヒラリオン!
ヒラリオンはちょいワル系のハンサムなダンサーが踊っていて、“ヒラリオン”というキャラクターの“不器用”なイメージからは外れていましたが、とにかく格好良かった!ジゼルのために摘んだ花を、彼女に手渡せず悩みこむ姿は本当に切なくて、彼がその後の行動にいたるまでの過程に、妙な説得力がありました。
コンダウロワ演じたミルタは冷たさと気品を兼ね備えた最高のミルタでした。登場シーンのパ・ドゥ・ブレが凄まじく美しく、本当に床の上を滑っているように見えたほど。素晴らしかったです。

カーテンコール


この日のカーテンコールは3回ほどあったでしょうか。ポリーナの可愛らしい笑顔が印象的でした。

2008.06.23
Балеты на музыку Стравинского
   Свадебка /Весна Священная/Жар-Птица

「結婚」
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
振付:ヴラニスラワ・ニジンスカヤ

出演:
花嫁:アンナ・シソーエワ
花嫁の母:エレーナ・ヴァジェノワ
花嫁の父:ロマン・スクリプキン
花婿:セルゲイ・ポーパフ
花婿の母:ワレリア・カルピーナ
花婿の父:ピョートル・スタスノフ

オペレッタ:
エレーナ・ワシリーエワ(ソプラノ)
オリガ・サボーワ(メゾ・ソプラノ)
アレクサンドラ・ティムチェンコ(テノール)
ゲンナーディ・ベスベンコフ(バス)

「春の祭典」
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
振付:ワツラフ・ニジンスキー

出演:
生贄の娘:アレクサンドラ・イオシフィージ
長老:エレーナ・ヴァジェーノワ
シャーマン:ウラジーミル・パナマーラフ

「火の鳥」
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
振付:ミハイル・フォーキン

出演:
火の鳥:エカテリーナ・コンダウロワ 
イワン:イリヤ・クズネッツォフ
王女:マリアナ・パブロワ
不死身の悪魔:ウラジーミル・パナマーレフ

                                   2008年6月17日マリインスキー劇場にて

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この日の指揮者はワレリー・ゲルギエフ!そのためなのか開幕前の会場はいつにもまして盛り上がっていたように思います。

「結婚」は、かつてのロシアの古き因習をテーマにしたもので、結婚に際しての花嫁と花婿の心境の差が描かれた作品。昔のロシアにおいて、結婚が女性にとって必ずしも幸福なものでなかったという事実をあらわしているそうです。
タイトルだけ聞くといかにも夢あるかわいらしい作品であるかのように聞こえますが、実際は、ストラヴィンスキー特有の少々エグい曲調にオペレッタの歌声が重なり、さらに陰湿な舞踏が延々と繰り広げられる凄まじいものでした。ずっと見ているとなんだかトリップしてしまいそうな雰囲気。衣装やセットも凝っていて素晴らしかった!
ただ(ひょっとすると演出なのかもわかりませんが)、女性コールドと男性コールドにそれぞれ一人ずつ音に遅れているダンサーがいるのが気になりました。女性ダンサーに至っては素で振付間違えて慌てていたぞ・・・

「春の祭典」も素晴らしかった!実は「春の祭典」は子供の頃にゲジナミス・タランダ演出のもの(たぶん・・・)を見て以来トラウマになっていた作品なのですが、マリインスキーのものはニジンスキーの原典版に即したものみたいですね。筋書きがだいぶ異なっていて非常に興味深かったです。
“大地礼賛”と“生贄の儀式”の二部構成で成っており、特に第一部の最高潮の場では会場が異様な興奮に包まれているのが感じ取れて、鳥肌が立ちました!シャーマンの虚ろな目、奇妙によじれ捻じ曲がった身体、すべてが恐ろしく、もし私が小さな子供だったら、あまりの恐怖に泣き出していたのでは…と思いました。このエグさがストラヴィンスキーのよさでもあるんですけどね( ̄▽ ̄;)

「火の鳥」はまるでディズニーランドのショーのようにキラキラ輝く舞台装置と衣装で素晴らしかった!
コンダウロワ演じる火の鳥は、“鳥らしく踊ろう”とするあまり少々踏ん張りすぎている感がありましたが、跳躍も高く、綺麗でした。ただ、ポール・ド・ブラがやや硬かったのが残念かも。
また、もうひとつの難を挙げれば、イワンの衣装が孫悟空みたいだったのが失笑モノでした。なんかコントみたいな衣装なんだよな・・・(; ̄Д ̄)

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真ん中の黒い服を着ているのがゲルギエフ。もちろん拍手喝采は凄まじかったです。
2008.06.23
Гала-Концерт ДЕНИСА МАТВИЕНКО

<第一部>

「グラン・パ・クラシック」
デニス・マトヴィエンコ/アナスタシア・マトヴィエンコ
“Bumble Bee”
ラスター・トーマス
“Black”
スヴェトラーナ・ザハロワ/アンドレイ・メルクリーエフ
「パリの炎」よりグラン・パ・ド・ドゥ
ニーナ・カプツォーワ/イワン・ワシリーエフ
「カルメン」
エレーナ・フィリピエワ/デニス・マトヴィエンコ
「白鳥の湖」より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ
ナタリヤ・マーツァク/イーゴリ・コールプ
“Arlesienne(アルルの女)
イザベル・シアラボラ/バンジャミン・ペッシュ
「ディアナとアクティオン」のグラン・パ・ド・ドゥ
デニス・マトヴィエンコ/エカテリーナ・オスモールキナ

<第二部>

「眠れる森の美女」第二幕よりデジレ王子のヴァリエーション
デニス・マトヴィエンコ
「海賊」よりグラン・パ・ド・ドゥ
カルメン・カトヤ/ジェルリン・ヌッジ(マイアミシティ
“Radio and Juliet”
デニス・マトヴィエンコ/アナスタシア・マトヴィエンコ
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
オレシア・ノーヴィコワ/レオニード・サラファーノフ
“Man in the Mirror”
ラスター・トーマス
「椿姫」
シルヴィア・アッツォーニ/アレクサンドル・リャブコ
「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
スヴェトラーナ・ザハロワ/デニス・マトヴィエンコ

                                  2008年6月8日ミハイロフスキー劇場にて

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世界のプリンシパルを招いての豪華ガラ・コンサート!日本でいうエトワール・ガラや世界バレエ・フェスのような感じでしょうか。この日のチケットは3階席でも大きく3500ルーブル(1万5千円程度)!でもでもそれだけの価値はありました。

どの演目も甲乙つけ難く素晴らしかったのですが、特に気に入ったのは“Radio and Juliet”。コンテンポラリー作品なのですが、とにかくアナスタシア・マトヴィエンコが素晴らしかった!アナスタシアは「グラン・パ・クラシック」はパッとしなかったのですが、この“Radio and Juliet”は本当にスタイリッシュでセクシーで、見惚れてしまいました。彼女のコンテをもっと見たい!

またラスター・トーマスの“Bumble Bee” は、コミカルな振付でとても面白く、彼のミュージカル・スターとしての輝きっぷりを堪能できましたし、フィリピエワとマトヴィエンコの「カルメン」は、アロンソ版ともプティ版とも異なる、カルメン=フィリピエワとその影(?)=マトヴィエンコが踊る、ほとんどフラメンコのような振付でとても格好良かった(どう見てもマトヴィエンコは蛇足でしたが・・・)。
“Arlesienne(アルルの女) もいかにもフランスという感じで、お洒落でたまらなかったし、「ディアナとアクティオン」を踊ったオスモールキナも、完璧なフォルムが素晴らしく美しかったです。

そしてイーゴリ・コールプ!もうすっかり彼にやられてしましました。頭のてっぺんからつま先まで、キラキラと輝いていて、本当に美しかった。指先がとてつもなく柔らかで、うっとりしてしまいました。
あー格好いい〜( ̄ω ̄*)

また、「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」 のノーヴィコワ&サラファーノフ、「海賊」のジュリアン・ヌッジ(マイアミ・シティ・バレエ)の超絶技巧の大迫力もすごかった!
ラストのドンキのコーダでは、それぞれのダンサーがこれでもかとばかりに見事な跳躍を披露し、会場は大熱狂状態でした。

写真は左からワシリーエフ、アナスタシア・マトヴィエンコ、指揮者の方(名前失念)、デニス・マトヴィエンコ、ザハロワ、サラファーノフ、ノーヴィコワ、フィリピエワ、コールプ、ナタリヤ・マーツァク。
この日はしばらく興奮していて、なかなか寝付けませんでした( ̄▽ ̄;)
2008.06.23
Выпскной Спектакль
Акфдемий Русского Балета имени А.Я.ВАГАНОВОЙ

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<第一部 ディヴェルティスメント>

「クラシック・シンフォニー
アリーナ・ヴェレンツェワ/ダニール・ロパーチン/エカテリーナ・マルホワ/ヴィチェスラフ・テュテューキン
「スペインの踊り」
オリガ・ベーリク
「眠れる森の美女」よりパ・ド・ドゥ
ユーリヤ・チェレシュケーヴィチ/セルゲイ・ウマニェッツ
「Случайные Встречи (突然の出会い)」
オリガ・グラモーワ/ワシーリー・トカチェンコ
「マルキタンカ」よりパ・ド・シス
ユーリヤ・チッカ/オレグ・デムチェンコ/オレガ・ミニーナ/クセーニャ・ロマショワ/マルガリータ・フローロワ/ナジェージュダ・バトーエワ

<第二部 ディヴェルティスメント>

「ラ・シルフィード」よりパ・ド・ドゥ
ヴィクトリヤ・クラスノクツカヤ/イリヤ・ペトロフ
「サクラ」
ダリヤ・エリマーコワ
「シェヘラザード」よりデュエット
ニーナ・オスマーノワ/アレクサンドル・アブドゥカリーマフ
「エスメラルダ」より“ディアナとアクティオン”のパ・ド・ドゥ
マサヒロ・ナカヤ/ルリコ・アズミ
オペラ「イワン・スサーニン」より
リーリヤ・リシューク/アレクセイ・クズィミン/オリガ・グラモーワ/ダリヤ・バリノワ/オリガ・ベーリク/ヴィクトリヤ・ブリーレワ/アレクサンドル・イフレフ/セルゲイ・ストレルコフ/ミハイル・ジェグチャーレフ/アスラン・カルギーノフ

<第三部 「海賊」より第三幕>

コンラッド:ヴァジーム・ベリャーエフ
メドゥーラ:アナスタシヤ・ニキーチナ
アリ:ラヤーン・オラスバーエフ
トリオ:オリガ・ミーニナ/マルガリータ・フローロワ/ズラータ・イリニーチ
グルナーラのヴァリエーション:クセーニヤ・ロマショーワ
メドゥーラのヴァリエーション:ワレリヤ・イワーノワ

                                  2008年6月21日マリインスキー劇場にて

ワガノワ・バレエ・アカデミーの卒業公演を観てきました。
ひとくちにワガノワの卒業生といっても実力、個性ともにやはりさまざまで、非常に興味深かったです。もちろん中には???となるような子がセンターで踊っていたり、単純に演目の選択ミスで実力を出し切れていない子もいましたが、楽しかった!

プロの舞台ではないので詳細は省きますが、なかでも「ラ・シルフィード」を踊ったヴィクトリヤ・クラスノクツカヤ&イリヤ・パトロフのコンビ、そして我らが日本人ダンサー、ルリコ・アズミさんとマサヒロ・ナカヤさんが凄かった!!!特にマサヒロ・ナカヤさんの跳躍の高いこと高いこと。技を決める度に拍手や歓声が上がっていました。しかもカーテンコールまで!
また、あるワガノワ留学生の女の子から聞いたのですが、実はこのナカヤさん、ワガノワ生のあいだではいじられキャラ(?)で有名らしく、そのためなのか舞台の最中におよそ劇場で聞く歓声とは思えないような派手な口笛(学生仲間によるもの?)が上がっていました。テクニックあり、キャラも立ち、で素晴らしいダンサーですね( ̄ω ̄*)これからが本当に楽しみ!!!
2008.06.22
Людвиг Минкс
Баядерка
балет в 3-х действиях

キャスト:
ニキヤ:オクサーナ・シェスタコワ
ソロル:アルチョム・プハチョフ
ガムザッティ:イリーナ・コシェレワ
ラジャ:アレクセイ・マラーホフ
大僧正:アンドレイ・ブレグバージェ
苦行僧:ドミトリー・シャドルーヒン
ブロンズ・アイドル:アレクセイ・クズネッツォフ

音楽:ルドウィク・ミンクス
振付:マリウス・プティパ
                           2008年6月21日ミハイロフスキー劇場にて

シェスタコワのニキヤは本当に素晴らしかった!儚げで憂いを帯びたニキヤで、踊りも柔らかく女性的で、見惚れてしまいました。
表情もとても豊かで、特に二幕のラスト、ソロルからの花束(実際はラジャによる陰謀ですが)を手に踊るシーンで、まるでその花束に安らぎを見出したかのように、切なげに微笑んでいるのが印象的でした。
ただ少しぽっちゃりしすぎなのと、スタミナ不足な感じが随所にみられたのが、残念ではありましたが・・・。

プハチョフ演じるソロルも伸びやかで丁寧な踊りで魅せてくれたし、コシェレワのガムザッティも、テクニックもさることながら、“いかにも性格悪そうなお嬢様〜( ̄▽ ̄;)”という感じが出ていてとてもよかったです。
そして大僧正は名キャラクテール、ブレグバージェだったのですが、これは微妙でした。演技が大げさすぎて、かえって大根役者のようでした。しかもなんかゲイっぽく見えた・・・
彼はカラボスとかの方が似合いそうなダンサーですね。

3幕のトロワはロマンチェンコワ、ハビブリナ、コチュビラの豪華トロワだったのですが、動きがまったく揃っていないし、ドッスンバッタンしていて残念でした。ロマンチェンコワのソロはとても綺麗でしたが・・・。

それにしてもミハイロフスキーのバヤデルカは本当に見ごたえたっぷりですね!
2008.06.22
П.И.Чайковский
Лебединое Озеро
балет в 3-действиях 4-х картинах

キャスト:
オデット/オディール:エカテリーナ・バルチェンコ
ジーグフリード:アルチョム・プハチョフ
ロットバルト:ウラジーミル・ツァール
パ・ド・トロワ:オリガ・ステパノワ
        オクサーナ・シェスタコワ
        マキシム・エレメーエフ
大きな白鳥:アリョーナ・ヴィジェニーナ/ユーリヤ・カミロワ/タチアナ・ミリツェワ/エルビラ・ハビブリナ
小さな白鳥:アンナ・ジュラヴリョーワ/ナタリヤ・クズメンコ/サヴィーナ・ヤパロワ/マリーナ・ニコラエヴナ
二羽の白鳥:タチアナ・ミリツェワ/エルビラ・ハビブリナ

音楽:ピョートル・チャイコフスキー
振付:マリウス・プティパ
                          2008年6月14日ミハイロフスキー劇場にて

800ルーブル(4000円弱)で1回正面席に。舞台が近い!

バルチェンコのオデットは、悲壮感はあまりなく、幾分ロパートキナを思わせるような非常に現代的で高貴なお姫様という感じ。
とはいえ、第一幕は表情がやや硬く、技術的にも時折ヒヤッとする場面が多々。
しかしながらオディールはとても素晴らしく、生き生きと輝いてて見えました。コンテンポラリーや、クラシックでもアクの強い役が似合いそう。回転技が苦手のようなので、そこが当面の課題となりそうですね。
一方プハチョフのジークフリートはとても優しい、丁寧で柔らかな踊りで、派手さこそないものの“ジークフリートらしさ”がよく出ていました。ジャンプ力がすごくて、着地音がほとんどしない!素晴らしかったです。

パ・ド・トロワは衣装もお洒落で、とても可愛かった!シェスタコワもステパノワも、イマイチ調子に乗り切れていないような感じがしましたが、エレメーノフはノリに乗っていましたね( ̄▽ ̄;)
跳躍は高いんですが、着地がどうにも不自然で、怪我するんじゃないかとヒヤヒヤしました。

ミハイロフスキーの「白鳥」はロットバルトの出番が少なく、また道化も登場しないのでマリインスキーのものと比べるとやや物足りないですが、ラストが原作どおり悲劇のまま終わるので、かえって切ない気分が盛り上がりました。
2008.06.21
П.И.Чайковский
Лебединое Озеро
балет в 3-действиях 4-х картинах

キャスト:
オデット/オディール:アリーナ・ソーモワ
ジークフリート:ダニーラ・コルスンツェフ
ロットバルト:イリヤ・クズネッツォフ
道化:アンドレイ・イワノフ
大きな白鳥:タチヤナ・トカチェンコ/アレクサンドラ・イオシフィージ/エカテリーナ・コンダウロワ/
        アナスタシア・ペトゥシュコワ
小さな白鳥:エリザベータ・チャプラソーワ/エレーナ・ワシュークヴィチ/エレーナ・チミーリ/ワレリア・マルチニューク
二羽の白鳥:ナジェジュダ・ゴンチャール/ダリヤ・ヴァスネツォーワ

音楽:ピョートル・チャイコフスキー
振付:レフ・イワノフ、マリウス・プティパ
                                 2008年6月2日マリインスキー劇場にて

ソーモワは股関節が柔らかいことはわかるのですが、いかんせん脚を上げすぎ開きすぎで、かえって奇妙な印象に。身体も細すぎて痛々しいほどだし、日焼け肌に金髪という彼女の出で立ちが、オデットには似合っていないように思いました。
むしろキトリとか元気なキャラクターの方が似合いそうですね。

コルスンツェフは、さすがの安定感のある踊り。
しかし、ベテランならではのおっさん臭さが垣間見えて、2幕ではオディールに扮したソーモワとの身長差と彼女の可愛らしさも相まって、“不実な美女に騙される純粋な王子”というよりは、“キャバ嬢に肩入れする年配サラリーマン”みたいな構図に・・・。
非常に残念なジークフリート王子でした( ̄▽ ̄;)

そしてロットバルト様さま!まるでデーモン小暮閣下のような衣装とメイクで飛ぶわ跳ねるわ回転するわで、会場の拍手喝采を一身に受けていました。マリインスキーのロットバルト演出は本当に最高に面白い!クズネッツォフも見事に演じきっていました。
また道化を演じたアンドレイ・イワノフも、高速スピンで迫力ある舞台に盛り上げてくれました。アン・ドゥ・オールがきちんと入っていないことがしばしばあり、そこが気になるところではありましたが・・・。

一方各国の踊りはすさまじい酷さで、突っ込みたくなるくらいの出来でした。特に男性陣!わけてもハンガリーの踊りはズッコケそうになるほどの出来でした。キャラクターダンスも見所のひとつなのになあ・・・
2008.06.20
Адольф Адан
Жизель,или Вилисы
фантатический балет в 2-х действиях

キャスト:
ジゼル:イリーナ・ペレン
アルブレヒト:アンドレイ・メルクリーエフ
ウィルフリード:アレクセイ・マラーホフ
ヒラリオン:キリル・ミャスニコフ
ミルタ:ヴェーラ・アルブゾーワ
バチルド姫:アリョーナ・ヴィジェニーナ
ペザント・パドドゥ:アナスタシア・ロマンチェンコワ
           アントン・プローム

音楽:アドルフ・アダン
振付:マリウス・プティパ、ジュール・ペロー
                           2008年5月31日ミハイロフスキー劇場にて      

2008_0618ミハイロフスキー30009hennsyuu


ボリショイからメルクリーエフをゲストに招いての豪華公演でした。
メルクリーエフは、私はあまり好みのダンサーではないのですが、登場シーンでは客席から拍手が!Σ( ̄■ ̄)
ロシアの劇場で、ダンサーの登場に拍手が起こるのを見たのは初めてでした。やはりボリショイからの大型ゲストだからでしょうか?

ペレンのジゼルはとても素晴らしかった!優雅で華があって、なおかつダイナミック。“村娘”というには垢抜けすぎていて、ジゼルのイメージからは少々外れてはいましたが、圧倒的な存在感でそんな違和感など見事に蹴散らしてくれました。
そして特に見事だったのは狂乱の場!不自然な方向に身体がよじれ、虚ろな顔でアルブレヒトと踊った踊りを繰り返す姿はまさに狂乱そのもので、身震いさえ起こりました。続く第二幕も凄まじく美しく、まるで、「今公演の座長はわたしよ!」とでも言わんばかりのキラキラオーラ。ほんとに素晴らしかったです。

またロマンチェンコワとアントン・プロームのペザント・パドドゥもとても良かった!衣装もとても素敵で、
可愛らしい感じに仕上がっていました。あの単調なペザントの振付で、ここまで魅せてくれるのはめずらしいかも。
そしてヒラリオン!もともとヒラリオン好きのわたしですが、キリル・ミャスニコフのヒラリオンは、本当に切なげでとてもよかったです。“ヒラリオンの最期”のシーンでの演技はもはや絶品。ミルタに身を投げ出して命を乞うシーンは、可哀想すぎて涙が出ました。
2008.06.20
П.ИюЧайковский
Спящая Красавица
балет-феерия действиях с прологом

キャスト:
オーロラ姫:サヴィーナ・ヤパロワ
デジレ王子:アンドレイ・ヤフニューク
カラボス:アンドレイ・ブレグバージェ
リラの精:オリガ・ステパノワ
ブルーバード:マクシム・エレメーノフ
フロリナ王女:タチヤナ・ミリツェワ
長靴をはいた猫:アレクセイ・クズネッツォフ
白い猫:ヴィクトリア・シーシェコワ

音楽:ピョートル・チャイコフスキー
振付:マリウス・プティパ
                             2008年5月30日ミハイロフスキー劇場にて

2008_0618ミハイロフスキーhennsyuu


この日は大盛況だったようで当日カッサに行ったところ、すでに座席は満杯状態。仕方なく立ち見券(なんと50ルーブル=250円弱!)を購入したのですが、係員のおばさんの計らいで、座ることができました。
なんてありがたい( ̄ー ̄)ノ

オーロラ姫を踊ったヤパロワも、デジレ王子を踊ったヤフニュークも、ともに「眠り」主役初デビューだったそうで、あたかも“新人戦”の様な公演でした。
ヤパロワは線が細くて、いい意味でまるで学生のような踊り方。軽やかで、跳躍とアレグロは素晴らしいのですが、アダージオは微妙。特に、2幕の幻影の場での悲壮感や情緒、余韻がまるで感じられなかったのが残念でした。
イマイチ“お姫様”としての説得力に欠けていてたんですねー(むしろスワニルダとかの方が似合いそうなダンサーですが・・・)。
ただ、ラストのグラン・パドドゥはとても良かったので、これからに期待大!

一方デジレ王子に扮したヤフニュークは、派手さはないものの安定感のあるダンサーでした。
ただ、彼はこれでもかとばかりにサポート下手で、しかも位置取りが恐ろしくヘタなので、パドドゥではヒヤヒヤしてしまう場面もちらほら・・・。(-”-;)王子様オーラもやはりイマイチでした。

また、ブレグバージェのカラボスは、ギラギラのドレスを着て嬉しそうに悪態をついていて、とても可愛かったし、マラト・シェミウノフ演じるフロレスタン王も、一幕冒頭での苦悩のシーンがとてもよかったです。シェミウノフは本当にオールマイティーなダンサーですね。

カラフルで、見た目にも鮮やかな舞台でした。
2008.06.20